AIチャットの回答はGoogle検索の結果と大きく関連する

【重要度:★★】

Search Engine Landからの情報です。

Google search rankings correlate with ChatGPT mentions: study

「調査によればGoogle検索ランキングはChatGPTの言及と相関している」
ChatGPTのAIチャットの回答は、Googleのランキングと高い相関があるという調査結果が報告されています。

“Brands ranking on page 1 of Google showed a strong correlation (~0.65) with LLM mentions. Bing rankings also mattered but less so (~0.5–0.6).

We expected backlinks to play a big role, but their impact was weak or even neutral.

Multi-modal content didn’t move the needle as much as we thought it would.”

日本語に訳しててみるとこうなります。

  • Google の 1 ページ目にランクインしているブランドは、LLM の言及と強い相関関係 (~0.65) を示しました。Bing のランキングも重要ですが、それほど重要ではありません (~0.5~0.6)。
  • バックリンクが大きな役割を果たすと予想していましたが、その影響は弱く、中立的でした。
  • マルチモーダルコンテンツは、私たちが期待したほどの効果は得られませんでした。

Googleの生成AIチャットのGeminiでは、Google上位のページの情報を主な情報源として用いていることはよく観察されることです。
GoogleだけでなくChatGPTもその傾向が非常に強いということは驚くべき結果といっていいでしょう。bingを提供しているMicrosoftはChatGPTのOpenAI社に多額の出資を行っているため、bingのエンジンを使っているものと考えるのが妥当でしょう。しかし、実際にはGoogleの検索結果を利用している可能性もあるのかもしれません。
あるいは情報の良否の判断がChatGPTとGoogleは似ているのかもしれません。

これはSEOを実施する側にとっては朗報ともいえるように思えます。
というのは、AIチャット用に特別に最適化をしなくても、Google向けの通常のSEOを行えば自動的にAIチャットでの対策につながるということでもあるからです。

最後に付記しておくと「マルチモーダルコンテンツは、私たちが期待したほどの効果は得られませんでした。」とは何か?について最後に付記しておきます。ChatGPTなどのAIは、テキストだけでなく画像、音声、動画なども同様に処理できるという特徴があります。これまでの検索エンジンでは、主にテキスト情報を読み込んで、その内容から検索結果をまとめていました。
これに対してマルチモーダルでChatGPTなどでは、テキスト以外からも情報を収集して、結果に反映すると考えられていますが、その割合は小さいものであるということですね。

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