CDNを利用するにあたっての注意点
【重要度:★★】
Google Search Contral Blogからの情報です。
Crawling December: CDNs and crawling
まず、そもそもCDNとはですが、Content Delivery Networkの略で、ウェブコンテンツを高速かつ効率的に配信するためのサービスです。
世界中に配置されたサーバーを利用して、ユーザーに最も近いサーバーからコンテンツを配信し、ウェブページの表示速度を向上させ、サーバー負荷を分散させる仕組みです。
CloudflareやAmazonのCloudFront、Akamaiが代表的なサービスです。
高速化の効果や、ハッキングへの防御などに効果が非常に高いものですが、注意点があるということです。
- CDNはキャッシュ(コピー)されたコンテンツをエッジサーバー(CDNのサーバー)から配信する仕組みですが、Googlebotがページにアクセスする際にキャッシュミスが発生すると、オリジンサーバー(元サーバー)へのリクエストが増える可能性があります。これにより、サーバー負荷が増大することがあります。
- クロール負荷の分散
Googlebotのクロールリクエストが分散されたエッジサーバーに向けられるため、通常は負荷が軽減されます。しかし、エッジサーバーでのキャッシュ設定が不適切な場合、クロールリクエストが無駄に増える可能性があります。 - キャッシュヒット率と効率的なクロール
キャッシュヒット率(コピーされたページの利用率)が高いほど、Googlebotのクロールは効率的になり、オリジンサーバーの負荷が軽減されます。一方で、頻繁にキャッシュが更新される場合、キャッシュミスが多発し、オリジンサーバーへの負荷が高まります。 - CDNの設定がSEOに与える影響
不適切なCDN設定(例: 無駄なリダイレクトやキャッシュ設定の誤り)は、Googlebotのクロール効率を妨げるだけでなく、検索エンジンでのインデックス化やランキングにも悪影響を与える可能性があります。 - クロールバジェットの活用
Googlebotがクロールバジェット(Googleのクロール量)を効率的に使用するためには、CDNが提供するリソースが迅速かつ安定している必要があります。CDN設定によってバジェットが浪費されると、重要なページがクロールされないリスクがあります。
Googleのクローラーは通常は、サイトのアクセスに支障が出ない程度にクロール量を調整します。
しかしながら、CDNが導入されている場合「CDNがあるからいくらクロールしても大丈夫!」とGoogleが判断して、大量のクロールを行ってしまうことがあります。これによって悪影響が起こり得るということは覚えておきましょう。
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