ロングテールSEO

ロングテールSEOは、米国『WIRED誌』の編集長クリス・アンダーソン氏により、Amazon.com等のウェブ戦略の手法を説明する際に命名されたのが起源になります。
ロングテールSEOは、一般的なサイトトップページへユーザーを集中的に誘導するのではなく、ユーザーが検索された求める情報ごとに各それぞれのページをサイトの入口となるよう設定しWeb集客を行う戦略で、これからのSEO対策の主流になる可能性がある検索エンジン最適化対策手法になります。

Amazonがどのようにウェブ戦略を取ったのか?
皆様もご覧になられたことがあるかと思いますが、本のタイトルをそのまま検索(ベストセラー作品は別として)しますとほとんどの商品で検索結果のファーストビューにあたる1~3位にAmazonが表示されているのを目にしたことが方は多いかと思います。
Amazonはユーザビリティを意識しトップページへの流入を最初から考えていなかったという点が一般的なサイトと大きな違いになるかと思います。
成功要因としては、各商品に合うキーワード(ロングテールキーワード)でそれぞれのページのSEO対策を行い、ユーザーが直接目的のページを訪れて少ないクリック数で商品を購入できる仕組みにしたことで、その他商品でも同じよう検索上位にあるため購入する際に「またAmazon」という形で気付きを生み、ユーザーに認知されていき後発的にトップページへの流入が増えていきました。

ロングテールSEOは何が良いのか?

ロングテールSEOは非常に面倒という印象を受ける対策になりますが、実施するメリットとして二点挙げられます。
一点目、キーワードにも寄りますが全体的に見るとロングテールSEOを意識して主要キーワードを設定されている企業様はまだまだ少ないのが現状になります。
一般的なWEBサイト運営はトップページへユーザーにランディングしてもらい、トップページから更にカテゴリ等をユーザーに探してもらって目的のページに辿り着くようお考えになられている企業様が殆どだと思いますが、そういったトップページへユーザーを集客を目的とするSEOを行いますと競合が多く、沢山の費用や時間を掛けてもお考えになられた結果に結びつかないことが多々あるかと思います。
比べてロングテールSEOは競合性が少ないことが多い上、ユーザーが検索しているキーワードに合わせて主要キーワードを設定するので、ユーザーの目的と合致したページになっていればお問い合わせや資料請求、商品購入、会員登録等のコンバージョンに繋がる可能性が高まります。

二点目、リスクヘッジになる点が大きなメリットになります。
トップページへユーザーを集中させてから商品やサービスを検索してもらう手法を取りますと、トップページの順位に依存する形になり検索エンジンアルゴリズム(検索順位決定要因)が変更された際に流入窓口がユーザーの目に付きづらい順位になる可能性があります。
そうなりますとリスティング広告費を費やしての集客をしなくてはならなくなります。
比べて様々なキーワードを各ページに設定してそれぞれでロングテールSEOを行っていれば、仮にトップページの順位が落ちてもその他のページで流入数をキープ、リスク分散ができる可能性があります。

その他ロングテールSEOの利点としてはニッチなキーワード(ユーザーが検索するようなキーワード)を設定していきますと、検索エンジン好みになる為、サイト全体での検索順位の上昇も見込まれます。
またユーザーの傾向といたしまして、コンバージョンを起こしやすいユーザーが検索するキーワードは検索する単語が多くなる傾向にあります。
それに合わせる形で各ページにマッチしたキーワードを設定しロングテールSEOをされると良いかと思います。

Googleも「Google Search Console」上にて[HTMLの改善]という項目で登録したサイト各ページのタイトルタグやメタディスクリプションタグが重複しているページを改善という名目でアラートとして出しております。
こちらを調整することで検索順位が上昇したという事例も多数あり、こちらを変更するとなると必然的に各ページにマッチしたキーワードを設定する必要が出てきますのでロングテールSEOを行う形になっていきます。

システムにて自動挿入でタイトルタグやメタディスクリプションタグが入る場合ですとシステム自体の調整をしていただきロングテールSEOを行いやすくしていただければと思います。
SEOはトップページやカテゴリートップのみを施策するのではなく、全ページで施策を行っていただければと思います。

◎ロングテールSEO関連のキーワード選びなど情報もございます。
SEOキーワード
SEOキーワードの乱用について
ページ毎に別のキーワードを設定する意味について
共起語コンテンツの作成

こちらの情報がお力になれていれば幸いです。

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